デスクトップ用途にCentOS7をカスタマイズしてく手順
こんばんは、Yadex205です。 最近、よくCentOS7で開発環境を整えるようになりました。 その際に「作業用BGM欲しい」って欲を抑えきれなかったりして、 開発環境だけじゃなく結局普段使いできるようにしたいと思うように(?)。
ということで、CentOS7で普段使いできるようにカスタマイズしていきたいと思います。 なお、選んでるパッケージは宗教上の理由で偏りがあります。ご了承ください。
そもそもなんでCentOS
- 安定性が評判。
- Fedoraも良いんだけどアップデートしたら動かなくなるとか結構不安定。
- Debian系列のaptだったりrootが隠されてる(?)構造だったりが嫌い。
- 特にUbuntuを使ったら何か負けた気分になる。
- OpenBSDでデスクトップ環境整えようと格闘していたのが馬鹿らしくなった()
まず基本的な環境を整える
CentOS7をインストールしたら、まずは既存パッケージたちの更新を。
$ sudo yum update $ reboot
そして、インストール時に言語を日本語に設定した場合、 ホームディレクトリにあるフォルダたちの名前が日本語になっていてすごい不便なので、 英語に戻します。
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
これでダイアログが出てきますが、「Don't ask me this agein」にチェックをつけてから、「Update Names」をクリックします。
もしダイアログが出なかった場合は、一度設定アプリを開いて言語を英語にしてから再度ログインするとダイアログが表示されます。
リポジトリの追加
これから必要なパッケージをYumを使って追加していきますが、始めから登録されているリポジトリだけではカバーしきれないので、いくつか追加します。
具体的に追加するのは
- EPEL
- Nux
- Adobe Release
です
$ sudo yum install epel-release $ sudo rpm -Uvh http://li.nux.ro/download/nux/dextop/el7/x86_64/nux-dextop-release-0-1.el7.nux.noarch.rpm $ sudo rpm --import http://li.nux.ro/download/nux/RPM-GPG-KEY-nux.ro $ sudo rpm -Uvh http://linuxdownload.adobe.com/adobe-release/adobe-release-x86_64-1.0-1.noarch.rpm
日本語IMEの追加
ここではibus-anthy
を追加します。まず以下のコマンドでパッケージを追加します。
$ sudo yum install ibus-anthy
ここで一旦ログアウトし、再度ログインします。そして設定アプリから言語メニューを開き、入力リソースに ibus-anthy
を追加します。
「日本語」を選択すると「日本語(Anthy)」という項目が出てくるはずなので、それを追加し、後はキーバインドを好きなように変えてください。
最新版Firefoxを入れる (ついでにFlashも使えるように)
現在(2015.05.08 金)だと、リポジトリから入手できるFirefoxのバージョンが31、公式の最新版のバージョンが37と、何となく気にくわないので最新版を入れます。
注意: この方法ではプリインストールされているFirefoxをアンインストールします。(Yumで再インストール可能)
まず、競合すると邪魔なのでYumを使ってプリインストールされているFirefoxをremoveします。(他にも良い方法はあると思いますが。。)
$ sudo yum remove firefox
次に公式からTarballをダウンロードします。後は以下のとおりです。
$ cd path/to/firefox/tarball $ tar xf firefox-xx.x.x.tar.bz2 $ sudo mv firefox /opt $ sudo ln -s /opt/firefox/firefox /usr/local/bin/firefox
これでターミナルでfirefox
とコマンドを入力すれば、最新版が立ち上がるはずです。
そしてGNOMEのランチャーからも起動できるようにします。具体的には/usr/share/applications
フォルダにfirefox.desktop
というファイルを作って配置します。
配置時にはroot権限が必要になるので適宜sudoしてください。
[Desktop Entry] Name=Firefox Exec=/usr/local/bin/firefox %u Terminal=false X-MultipleArgs=false Type=Application Icon=/opt/firefox/browser/icons/mozicon128.png StartupWMClass=Firefox StartupNotify=true MimeType=text/html;text/xml;application/xhtml+xml;application/xml;application/vnd.mozilla.xul+xml;application/rss+xml;application/rdf+xml;image/gif;image/jpeg;image/png;x-scheme-handler/http;x-scheme-handler/https;x-scheme-handler/ftp;x-scheme- handler/chrome;video/webm; Categories=GNOME;GTK;Network;WebBrowser;
これでGNOMEのランチャーでfirefoxを立ち上げることができます。
ここで、LinuxでのFirefoxとWinやMacでのFirefoxでは地味に挙動が異なる点があると思います。個人的に不便だと思ったのは
- URLバーをクリックしても全体が選択されない
- BackSpaceキーで前のページに戻らない
- マウスの中ボタンを押しても自動スクロールができない
です。これらも変更していきます。
まず、urlバーにabout:config
と入力し進みます。警告画面が表示される筈ですが、気にせずさらに進んでください。
そしてプロパティを以下の様に変更します
browser.urlbar.clickSelectsAll = true browser.backspace_action = 0 general.autoScroll = true
これで上記の事柄は改善できる筈です。
$ sudo yum install flash-plugin $ sudo ln -s /usr/lib64/mozilla/plugins/libflashplayer.so /usr/lib/mozilla/plugins/
NTFSパーティションへのアクセス
時々、Windowsのパーティションにあるファイルを見たい時があると思いますが、このままだとNTFSのパーティションは操作はおろか見ることもできません。
なのでntfs-3g
というパッケージを追加します。
$ sudo yum install ntfs-3g
音楽プレーヤー
一番大事な(?)音楽プレーヤーを追加します。具体的にはRhythmbox
というGNOME標準のプレーヤーを追加します。
ただし、プレーヤーを追加しただけではMP3やAACと言った、よく使われるのにフリーじゃないコーデック達が入っていないので、それらも追加します。
sudo yum install rhythmbox gstreamer gstreamer1 gstreamer1-plugins-bad gstreamer1-plugins-ugly
これでitunesで取り込んだ様な楽曲もRhythmboxで再生できる筈です。開発環境でもグッドモーニングアメリカ聞ける~~~。
最後に
ほとんどの人が音楽とネット動画は視聴するだろうと思ったので、とりあえずAdobeFlashと音楽プレーヤーが使える所まで紹介しました。 後はGIMPやInkscape, Audacity, Blenderなどのクリエイティブなソフトを追加したり、Emacsにelispを追加しまくってオレオレエディタ環境を構築したり、Dropboxを使えるようにしたり、いろいろだと思います。
かなり適当に書きましたが、ご参考になれば幸いです。