びぃえるくぅと。

ガラケーは打楽器。

BEHRINGER DDM4000 は VJ コントローラーとして使える

この記事は VRDJ Advent Calender 2023 の 18日目の記事です。

adventar.org

タイトル出オチで本当に申し訳ないとは思うのですが、自分が愛用している DDM4000 という機材の誤った使い方を紹介します。

DDM4000

普段私が VJ で使っている例のミキサーこと BEHRINGER DDM4000 ですが、本来はクラブ常設を想定したであろうDJ向け4chデジタルミキサーです。

www.electori-br.jp

マイク入力になぜかEQがついていたり、サンプラー機能があったり、独特なインターフェースのエフェクターがついていたり、BPMに合わせた自動クロスフェーダー機能があったり、 かなり独創的な製品かと思われます。

また、IN, OUT, THRU の MIDI 端子が生えており、純粋な MIDI コントローラーとして DJ ソフトを制御したり、リズムマシンなどと連携したりする事も考慮にいれた設計になっています(実際に取扱説明書の構成例で言及されている)。ただし Audio IF が内蔵されておらず、現在の視点からみると残念に思えるところ。

実は製品自体はかなり古く、少なくとも 2007 年には発表もしくは発売されています。

www.miroc.co.jp

同世代の Pioneer のミキサー DJM-700 と比べると何となく設計が似ている(MIDI端子出力がある・Audio IF非搭載・マイクにEQが付いている)気がするあたり、さすがベリンガーという感じです。 ただ、DJM-700 には MIDI OUT 端子しか付いていないので、その点は DDM4000 の方が優秀です。

www.pioneerdj.com

ちなみにサウンドハウス https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/126430/ で何故かまだ取り扱いがあります。生産完了品ですのでお早めに。

VJ コントローラーとして使う

別に VJ だけでなく、MIDI コントローラーとしていろんなソフトの制御に使えると思います。

前述の通り USB 端子ではなく本当に MIDI 端子で接続する必要があるため、YAMAHAROLAND から発売されている USB-MIDI 変換アダプタを使用して PC と接続します。

私はケーブルの取り回しが面倒だったので、YAMAHA の MD-BT01 を使って Bluetooth で接続しています。現場でもVRでも使用していますが、接続が不安定になったことはほぼないです。

jp.yamaha.com

MIDI マッピングを凝る

DDM4000 側の設定で細かく「1ch のフェーダーやノブは MIDI コントローラーにする」「2ch のは DDM4000 本来の用途に使う」といった制御ができます。例えば「1ch〜4ch の操作部は普通にDJミキサーとして使うけど、マイク部分の操作部は MIDI コンにして外部制御に使う」みたいな設定も可能です。

また前述した通り MIDI を受信して LED やボタンを光らせたりできるため、VJ ソフト側での ON・OFF など各種ステータスを DDM4000 側で確認できるようにする等、ぜひ活用したいポイントです。

よく使われる VJ コントローラーよりもアグレッシブに操作できる(その他メリット)

よく VJ コントローラーとして使用される KORG nanoKontrol 2 や AKAI APC40 などと比べて優れている(と個人的に感じる)箇所も多いです。

  • フェーダーをガシガシ動かしても壊れない(nanoKontrol だと1ヶ月で壊すレベルのガチャガチャをやっても大丈夫)。
  • フェーダー同士の間隔が広い。特に VRVJ でコントローラーを握ったままやる時にかなり助かる。
  • フェーダーが死ぬほど軽い。デコピンで動かせるレベル。
  • ほとんどのボタンやノブがMIDIマッピングできるので、「普段と違ってなんか変わったことしたいな〜」って思った時にアサインできるボタンやノブが余ってることが多い。
  • 意外と横幅のサイズはコンパクトで AKAI APC40 よりも小さい。奥行きさえ確保できれば狭い VJ 卓でもなんとかなる。

悪いところ

  • ボタン配置が悪く、激しいプレイをしているとボタン誤爆をすることがある。
  • チャンネルをクロスフェーダーのABにアサインするやり方が独特、というか扱いづらい。
  • 重いし大きい。クラブ据え置きサイズなので当たり前。なので持ち運びが大変。
  • アースを取らないと漏電する。アースを取れない現場でのVJ中は軽い感電と戦う必要がある。特に冬は辛い。

結論

MIDI をしゃべる機材はなんでもコントローラーにできる。自分だけの最強コントローラーを見つけよう!

ちなみに次に買うと決めた VJ コントローラーは mixars の quattro です。

www.otaiweb.com

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