VVVVを使って初めてVJをした話 (UEC Advent Calendar 2015 13日目)
これは UEC Advent Calendar 2015 13日目の記事です。
おととしのUEC Advent Calendar でも確か記事を書いたような気がします。うちの大学の学園祭の歴代パンフをひたすら並べるだけのを。
今回は、先月末に GIG&TAKE というイベントでVJをした(その時の記事)ときに使ったツールの話などをしたいと思います。投稿が遅くなりすみません。
VVVV
早速ですが使ったツールの紹介です。
「VVVV」という読み方のわからない、ビジュアルプログラミング環境があります。公式サイトは vvvv.org です。 公式では a multipurpose toolkit という風に書かれています。日本語サイトだと「何でもできるツールキット」と書かれています。確かに、やれることは制限なく幅広く、という印象です。 (PCのパフォーマンスが一番の懸念事項。。
ビジュアルプログラミングですので、プログラムの組み方は
int calc (void) { int a = 1, b = 2; return a + b; }
というのではなく。
の用に、ノードと呼ばれるものを線で結んでいくことで行っていきます。
なんか興味が出てきた、という方は公式サイトでダウンロードして遊んでみてください。 公式の日本語チュートリアルもありますよ。
そして数あるノードを使っていくことで、音のリアルタイム処理、プロジェクションマッピング、はたまたテキスト処理のようなことまでできます。
ちなみに同ジャンルの環境としては
などでしょうか。
VVVVを使い始めた理由
VVVV を知る
実はVVVVに触れ始めたのは今年の11月頭なので、まだ触り始めて1か月ちょっとしか経っておらず、まだ使いこなせてない感じです。 11月頭に何があったかというと、ギグテク9へVJで出させていただく話になった時で、さらに前の10月のmusabeat04で体験版Resolume Avenue を使って撃沈したばかりです。
これ以上体験版で製品ロゴ出しながらやるのはダメだという思いは強くありましたが、ソフトを買うお金がないし、無償ソフトを見てみたけどいまいち使い方が。。という状態でした。
そんな状態で、Spout (Windows版Syphonのようなソフト)が利用できるソフト一覧を見ていたところ、(非商用などの制限も含め)無償で使えて、実運用に耐えられるかなと思ったものが
・・・全部開発必須!!しかもうち2つはC++のライブラリ!!うああ!!
この中で、ノードをつないでいくタイプのものは VVVV と TOUCH DESIGNER です。その中で、日本語でもドキュメントがあり学習コストが低そうなのがVVVVでした。
後押し
そしてもう一つ自分がVVVVを使うきっかけになったのが、「あのタグで待ってる」というVJソフトの存在でした。Macなら簡単に使えるようです。
これは有志のVJさんたちが開発されたものなのですが、VVVVと同じくビジュアルプログラミング環境であるMAXを使って開発されてたので、VVVVでも簡単なVJソフトが作れるだろうという期待を持てたわけです。
作ったものを本番に持ち込む
こうしてVVVVを勉強しつつ自分のやりたいことができるようなものを作り始めました。
VirtualDJ的なことをしたくて作ってる。 #vvvv_jp pic.twitter.com/IlkqWl8I1s
— Yadex205 (@yadex205) November 12, 2015
つぶやきの通り、VirtualDJのVJ機能みたいなことができればと、2つの映像をミックスするものを作った所です。フェードできた時はすっごくうれしかったです。 そんなこんなで、ギグテク9のときに使ったものが以下のような感じです。
#ギグテク で使うVJ環境がやっと出来上がったので報告です。頑張ります。 pic.twitter.com/nQ9FbaUTeg
— Yadex205@11/25ギグテク (@yadex205_vj) November 26, 2015
左右3レイヤー系6つの動画を走らせる、PCにとっては鬼畜の所業。でも3つ重ねるのが好きなんです。 なお、マウスでもある程度の操作はできるよう設計しましたが、実際にはMIDIコンでほぼ動かしました。
なお、開発をThinkStation (Xeon E31230)で行ったのに対し実運用はThinkPad(Core i5)でやったので、出力がすごいちらつく時がありました。
その後
実はギグテク9の後に、レギュラーでVJやらない?というお声をかけていただき、実際に今月25日のギグテク10からレギュラーでVJすることになりました。大変うれしいし、ありがたいです。。
ですので、使った環境をさらにより良いものにするべく改良を加えていかなければいけません。ということで途中経過ドン。
現在は、KORGのKaossPad Entrancer 的なエフェクト機構を実装できないかと頑張っている感じです。
最後に
なんだかとりとめもない記事になってしまい、すみませんでした。 UECのアドベントカレンダ記事なのにUEC関係ないやんと思われそうなので、関係しそうなことを一つ。
今月上旬に、大学のある調布市の布田天神社で「調布あかり計画」というイベントがあったそうで、そこでプロジェクションマッピングが行われたそうです。 そして、その時使われていたソフトがVVVVだったということです。その方がブログを書かれてますので是非そちらの記事をご覧ください。
でどうやらその方とうちの大学で繋がりのある方がいらっしゃるとのことで、、一応これでUECとVVVVがつながったね、ということにしておいてください。。 何かあれば追記などしますので、コメント欄に希望など書いてくださるとありがたいです。
以上となります。長文になりましたが読んでいただきありがとうございました! 明日(20分後)の担当は @masawada さんです。
追記
前回などでVVVVを使ってVJして以来、「自作ソフトを使った」という感じで自分でも言ってしまっていたのですが、個性でもなんでも無いので、あくまで「VVVVというソフトを使ってVJをした」という程度にとどめていきたいと思います。